偏頭痛の悩みとは

偏頭痛という言葉を「得体の知れない頭痛」という症状に置き換えて捉えている人が多いようです。ですが、実際には症状も定義されている頭痛なのです。

偏頭痛の特徴としては、頭の片側が脈打つように「ズキンズキン」と痛むということが挙げられます。偏頭痛がひどくなると「吐き気」を感じるようになってしまったり、実際嘔吐してしまったりするなどの状態に発展するおそれもあります。世間で言われている「偏頭痛」の症状の中には、「緊張型頭痛」に該当するものも多いようです。定期的に頭痛が起こる、それ以外は特に体調は崩れていないなどの場合、多くの人がその頭痛のことを「偏頭痛」と呼んでしまっているようで、「自分は偏頭痛持ちです」と語ることがよく見られます。

医学的に解明され、定義されている「偏頭痛」の症状としては頭の血管が拡張するために血管のまわりの神経が刺激され、頭痛という自覚症状として発生しているということがわかっています。ですから、「原因不明」ではないわけです。ストレスや極度の緊張から開放されたとき、さらには疲労や空腹、そして睡眠不足、さらに寝過ぎやホルモンバランスの崩れ、食生活の偏り、アルコールの摂取、さらには濁った空気を吸い込むことによって、血管が拡張され、偏頭痛として自覚症状が発生してしまうわけです。片頭痛があまりにも酷いという場合、それも耐えられるようなものではないという時には、血管が炎症を起こしていると考えられています。このような場合には鎮痛剤なしでは耐えられない痛みを感じていることでしょう。

偏頭痛は症状としては解明されてはいるものの、その原因は多岐に渡ります。原因がひとつではないので一般的なイメージとしては「得体の知れない」という印象を持ってしまっているということも多分にあるのでしょう。実は成人の一割近い人が偏頭痛持ちと言われています。薬10人に1人は、偏頭痛持ちなのです。ただその頻度はまちまちで、どのような場合に頭痛が発生するとかということもバラバラですから、それぞれ固有の「偏頭痛」のパターンがあるということになります。

偏頭痛は長い時は3日続くときもあり、酷いときは生活に支障をきたします。仕事など手に付かないような状態に陥ってしまうこともたびたびあるということです。発生箇所はこめかみから目の付近にいたる箇所が多いようです。

痛みのタイプとしては前述したように「脈打つような痛み」です。このような頭痛であれば「偏頭痛」 であるということになります。一度偏頭痛が発生すると、人によっては耐え難い状態がずっと続いてしまうことになります。そのような場合はいち早く頭痛薬などで痛みを和らげる必要があります。そのまま我慢するということはまったく逆効果で、偏頭痛は長く続いてしまうこともあるため、なるべく早期に鎮痛剤を服用するのが望ましいでしょう。

人によっては「こうすると偏頭痛が起きてしまう」というような「パターン」がある程度わかっているものでしょう。まずはそれら「自分はこれがいけない」ということを極力避けることが大切です。体質的に偏頭痛が起きやすい人もいるものですから、なるべく我慢しないで、早め薬を飲むことを心がけた方がいいでしょう。