肩こりと頭痛

現代人が抱えるもっとも多くの症例として、「肩こり」が挙げられます。肩こりは私たちの生活習慣病、現代病といっても過言ではないものです。仕事、家事、その他日頃のさまざまなことが原因で肩こりは発生します。

肩こりといっても人によってはそれが「首」に発生することもあります。私たちに必要なことは肩こりが発生しないような生活週間、身体をほぐすこと、身体がなまらないようにすることです。現代人は慢性的な運動不足に悩んでいる人が多いものです。それは会社などに勤めるとデスクワークがほとんどになり、自然と普段から座っているだけという状態が続いてしまうからです。「身体を動かす」ということからだんだんと遠ざかってしまうのが現代の私たちで、人によっては「一日の歩数」が劇的に少ないという場合もあります。

どうしても会社勤めでは、職種によっては座りっぱなしであまり動くことが少ないということになってしまい、自分の身体が「なまる」という感覚すらなかなか抱けないものです。「日常」になってしまった週間はそれが「普通」ということになり、それが意味するところは「動かなくても生活できる」という実際の状態に落ち着いてしまうのです。ですが、そのようになまった身体の中でもパソコンを操作するための指先、そして「座る」ということに対して使っている筋肉はあるわけです。さらに相まって「ディスプレイを見る」ということで目や肩の疲れが発生し、それが「肩こり」に繋がっていく場合が多いのです。

そしてその延長線上にある頭痛は、まさに私たちが現代で生み出した、自分たちが自分たちに課したストレスであるといっても良いでしょう。そのようなことが「日常」になってしまっているため、私たちは「諦め」と共にそれらを受け入れているのです。ですが、実際には「頭痛」という症状でそれらの「負荷」が跳ね返ってきてしまい、頭痛薬に頼るなどの方法で、どうにかごまかしているということです。

肩こりにならない方法はいくつか考えられますが、まずは日頃から身体を動かしておくことは必要なのではないでしょうか。身体がずっとなまったまま、そしてそれが「当たり前」になってしまうと身体能力自体が下がったまま、それが身体の基本になってしまいます。なかなか身体を動かすことのない現代でも、いろいろな工夫はできます。例えば駅などではエスカレーターを使わずに階段を昇降する、電車ではなるべく立つ、会社などでも出来る限りエレベーターを用いずに階段で登り降りするなど、日頃の行動に対して「運動」を織り交ぜることを考えてもいいでしょう。

身体能力を高めておく、全身の筋肉をなるべくなまらないようにしておくことで、肩こりの発生自体を極力抑えることができます。その結果として「頭痛が発生しない」ということにもなります。大切なことは「頭痛は発生する」という考えではなく、「頭痛は防げる」と考えることです。肩こりが頭痛の原因であるとわかっているのであれば、それを改善することをまずは考える方がいいのです。「仕方がない」で済ませてしまうと、その環境が改善されない限りずっと頭痛は起きてしまいます。それではその先もずっと頭痛薬に頼り続けることになるのです。